タイム・デザイン・レジデンス「自分時間」を創出する再生戦略

マンション  /   エリア:東京都  /   掲載日:2025-09-18

マンション  /   エリア:東京都

掲載日:2025-09-18

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ベッドタウンとして機能する街で、共働き夫婦や子育て世帯が本当に求める暮らしとは何か。
この問いに対する解の一つとして私たちは平日の暮らし方の大切さに着目し「自分時間を効率よく創出できる住まい」をテーマに、複合的な価値を提供する「タイム・デザイン・レジデンス」を構想した。

無機質なコンクリートのエントランスは、忙しい日常を送る居住者を温かく迎える空間へと刷新。2階に地域に開いたシェアオフィスを設け、居住者にとっては24時間利用可能なテレワーク、趣味勉学の場として機能し、物件内にて「自分時間」の確保を実現。
住宅部分では、24時間演奏可能な防音室付き住戸や、心身を整えるサウナ付き住戸を創出。音楽活動やリラクゼーション、マインドフルネスなど多様な自己探求の機会を提供し、日々の喧騒の中で見失いがちな「平日の暮らし方の質」の体現を目指した。

この複合的な価値提供は、家族と過ごす時間と充実したひとり時間の両立という都市生活者の根源的なニーズに応え、周辺相場を上回る賃料での入居を実現。オーナーに対し、高い投資効果と資産価値の向上を生み出すことができた。

本プロジェクトは、居住者・オーナー・地域社会の三方に利益をもたらすリノベーションの解法として、さらなる価値の在り方を追求し、今後の都市型マンション再生の新しいスタンダードとなることを目指していく。

BEFORE


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築34年を迎えた当複合マンションは、その潜在能力を十分に発揮できずにいた。
2~4階の事務所区画は旧所有者利用後に空室が続き、5~10階の住居区画も標準的な間取りのまま、周辺競合がひしめく都市賃貸市場において埋没している状況。ベッドタウンとして機能する大森町において、共働き夫婦や子育て世帯が理想とする暮らしを叶えるには、従来型の軽微なリノベーションや原状回復による再募集では不十分であり、建物全体の価値向上も期待できないと判断。
本物件に求められているのは、単なる老朽化対策にとどまらず、時代とともに変化する居住者のニーズに応え、都市ストックを活かす視点から抜本的な価値転換を実現することだと考え、従来の「事務所・住居」という枠を超え、新しい都市生活を再定義する複合的なソリューションを目指し、当プロジェクトがスタートした。

Before

After

    • 部門
    • 無差別級
    • 間取り
    • 居室
    • 費用
    • 13300万円(税込)
    • 形態
    • 賃貸リノベ
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体 / 水まわり / 居室・その他 / 屋外 / 耐震補強 / 断熱改修 / その他
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 1991年3月
    • 構造
    • S造+RC造
    • リノベーション面積
    • 999.99
    • 施工期間
    • 3か月
    • 備考

CREDIT


  • 株式会社コスモスイニシア 推進担当 馬 建築担当 三谷 販売担当 福上
  • 株式会社WOOC 代表取締役 阪谷泰之 開発担当 二宮周平 設計担当 内山宗汰 施工担当 北條和人