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この10年、資材や不動産価格の高騰を背景に、都市における住戸面積の縮小が進みました。
「広いリビングがほしい」と願っても、予算の壁に阻まれ、あきらめざるを得ない人が増えています。
調査※1によれば、新築・購入・リノベ時に重視されるのは「設備」「立地」「品質」、そして「リビングの広さ」。
けれど実際には、最も妥協されているのもまた「リビングの広さ」です。
その一方で、リビングでやりたいことは「ゆったり」「ワーク」「ヨガ」など多様化しており、
限られた面積と理想の暮らしのあいだに、大きなギャップが生まれています。
「仕方ないよね」が口ぐせになりはじめた今、本当にそうだろうかと、私たちは小さく問い直すことから始めました。
コスモスイニシアの“すごし方ファースト”な設計と、パナソニック「Life Style Fit」の提案を組み合わせ、理想と現実を両立する「スペパプラン」を構築。
中古分譲『木場サニータウン』の一室(61.50㎡)では、キッチンとダイニングの配置を見直してリビングを拡張。さらに、ゆるやかに仕切ったサンルームや、家事動線を意識した三角レイアウト、ロボット掃除機対応の洗面室など、暮らしの流れがスムーズになるよう、工夫を考え込みました。
面積の大小ではなく、「どう暮らしたいか」から設計を始める——
そんな新しい選び方を広げていきたいと考えています。
BEFORE
かつての間取りでは、ダイニングとキッチンが分かれ、リビング空間が窮屈になりがちでした。
せっかくのワイドな窓と開放的な眺望が、活かしきれていなかったのも惜しい点。
限られた専有面積のなかで、「ゆったり暮らす」という理想と、配置の現実が噛み合っていない状態でした。

