積み重ねた家

戸建  /   エリア:新潟県  /   掲載日:2025-09-16

戸建  /   エリア:新潟県

掲載日:2025-09-16

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renovation image

「減らさず、強く、次の時代に」
解体で露わになった危うい構造を、再編しました。
耐震性能や断熱性も向上し、長期優良住宅も取得することで、家族が住み続けられる都市型ストックへと。

解体してみると、元が平屋の上に、上から載せるような形で増築された建物であることが判明。
増築特有の複雑な構造で危険性もあるため、平屋に戻す方向も考えた。
しかし、ファミリー層が購入する可能性が高い立地のため、
合理的な構造に再編しながら減築しない方向で計画を進めた。

●プラン
・ファミリー層が暮らしやすい4LDKで計画
・zoomなどのリモートワークも行えるよう、LDK内に書斎ブースも設置

●耐震
・バランスよく耐力壁を配置することで、局所的な負荷がかからないように工夫
・足りない部分の基礎は新設し、アンカーボルトも増設
・上下で入れ違う梁は強固に繋ぎ、上部と下部の構造が繋がるように補強。

●断熱
・産廃が困難にならないよう高性能グラスウールを採用。
・外壁は将来的に付加断熱も行えるよう、軽量な外壁材を使用。

●持続性
・地産地消の観点から、新潟県産材の材木を使用した。

点検や更新をしやすく改修することで、
建物はより長く存続し100年を超えても愛される、安全で快適な建物に生まれ変わった。

BEFORE


before image

改修の履歴が残っていない家の取得は、リスクと不安が伴う。

立地は新潟市中央区の人気のエリアで、建物は総2階に近く、
耐震や断熱の施工しやすさを期待して仕入れた。
街中とはいえ、家族1人1台駐車スペースを求められる車社会の新潟市において、
外構工事をすれば3~4台駐車できるようになる。
一級建築士の大工が施工したもので、焼瓦もきれいに残っていたので、
屋根を残したスケルトンリノベを実施すれば、
築60年でも快適で安全な建物を提供できる期待して仕入れた。

しかし現実は、そう甘くはなかった・・・。

調べてみると、
確認申請を伴わない増築により、平屋から2階建てとなっていた建物。
謄本に増築の履歴が残っていたものの、施工方法が分からず参考にならなかった。

Before

After

    • 部門
    • 1500万円以上
    • 間取り
    • 4LDK
    • 費用
    • 2400万円(税込)
    • 形態
    • 再販モデル
  • 性能向上リノベ 実施
  • <断熱性能>改修後:Ua値0.45w/m2・K等級6
  • <耐震性能>上部評点:改修後1.20
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体 / 水まわり / 居室・その他 / 屋外 / 耐震補強 / 断熱改修
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 1965年12月
    • 構造
    • 木造2階建て
    • リノベーション面積
    • 130.60
    • 施工期間
    • 5カ月
    • 備考

CREDIT


  • 意匠設計:加藤淳設計事務所