普遍的な魅力を持つ『都住創』を未来へ

マンション  /   エリア:大阪府  /   掲載日:2025-09-17

マンション  /   エリア:大阪府

掲載日:2025-09-17

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「未来に残したい」と思うストックはありますか?
中古不動産を購入し、リノベーションしたNさん家族。住まいづくりの動機として、子育てによる生活の変化等が挙げられますが、何よりも「住みたい!」と思えるストックに出会えたことが大きなきっかけでした。目を惹く魅力的な外観、大阪都心部にしてワンフロア1住戸で100平米超、ワイドスパンな間口とバルコニー。ロンドン出身の夫とオーストラリア居住歴のある妻、海外居住歴の長いNさん夫婦の持つ暮らしへの価値観に応えたのは、コーポラティブ住宅の先駆けである『都住創』の一室でした。
「家族や友人たちと、広々としたLDKでのホームパーティー」「バルコニーは単なる物干場でなく、室内の延長で楽しみたい」そんなNさんの要望と、ストックの特徴を反映させ、造作家具も含めた設計プランを提案。玄関扉を開ければ、7.6Mもの開口を活かしたLDKが広がります。家の中心に位置し「心みたいな存在」だと言う、カウンターテーブルも兼ねた3.5Mのキッチンには、ビールストーンの天板を採用。ダイニングはバルコニー側に配置しました。Nさんのコレクションであるデザイナーズ家具やアートピースに加えて、コンクリートの梁と柱、オーク無垢材のフレンチヘリンボーン床、造作家具に採⽤したラワン合板といった、それぞれの素材がもつ表情が、絶妙なコントラストで空間を魅せてくれます。

BEFORE


before image

1970年代から80年代を中心に、「都市住宅を自分たちの手で創る」ことを目的に、大阪市内に20棟以上建設された『都住創』シリーズ。初代所有者の高齢化や、建物の維持管理といった課題もありながら、ストックが持つ普遍的な魅力は褪せることなく、新しい世代に引き継がれています。本件施主であるNさんもまさにその一人です。バルコニーに作り付けられたプランター。住み手の意図が汲み取れる、新築時からの均質化されていない間取り。ワイドスパンな開口のインパクト。「ここでなら何か面白いことができそうだ」と、ストックが背中を押してくれるのです。大量生産ではない建築物の普遍的な魅力が時代を超えて、新しい住まい手によって息を吹き込まれる。「長く大切に住みたい」と思えるストックを未来に繋いでいく。不動産仲介やリノベーションという手法で、その一役を担うことができることを私たちも再認識した事例です。

Before

After

    • 部門
    • 1500万円以上
    • 間取り
    • 2LDK+S
    • 費用
    • 2900万円(税込)
    • 形態
    • 自由設計リノベ
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体 / 水まわり / 居室・その他
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)
  • バルコニー植栽計画(別途、施主手配)

物件情報


CREDIT


  • 設計・施工 株式会社アートアンドクラフト 担当 椋本智恵、岡本典子