拝啓、さびしがり屋のお父さんへ。

マンション  /   エリア:東京都  /   掲載日:2025-09-17   R mark

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30年以上暮らしたご自宅の配管修繕が必要になり、フルリノベーションを行うことに。「以前、宿泊したリゾートホテルのような空間を」というリクエストをベースに、ご家族がこれまで以上に仲良く暮らせるプランニングを行いました。
初期の希望では個室だった窓際のワークスペースは、打ち合わせ中に出た「お父さんはさびしがり屋だから、一人で部屋にこもらない方がいいよ」という意見をもとに、間仕切り壁をキッチンからの視界を邪魔しない高さに設定。同様に、ダクトの都合で視界が遮られていたキッチンもダクトの位置を変えることで、家族の顔を見ながらの作業を可能としました。一方で、以前はカーテンで仕切っていたトイレからバスルームまでの空間には前室を設け、プライバシー性を向上しています。「この家になってから、ホテル気分で過ごしています。特に夫の足取りが軽くなって、何でも自分でしてくれるようになりました(笑)」と奥様。一家全員お酒が好きとの事から、リビングダイニングはバーラウンジのような趣に。お酒を飾りながら並べられる収納と棚を造作し、ボトルやグラスが美しく見える間接照明を付けました。「新しい家になってから、気づけばいつも家族がリビングに集まっています。朝はみんなでボサノバを聞きながらコーヒーを飲んで、夜はバーにいる気分でお酒を楽しんで。『いい家になったね』と毎日のように話しています」。

BEFORE


「家族の顔が見える」プランニングでは視界の確保や開放感がテーマとなりますが、忘れてならないのが、来客時など「外からの視線」をどう扱うか。たとえば、リビングに向かうお客様の目に触れるキッチンのパネルは指紋がつきにくい設備を採用し、個室のドアは玄関から見えないよう少し奥まった位置に設置。個室のドア前にはスタイリッシュな照明を灯し、一見すると奥に個室があることが分からない視線誘導を行いました。また、来客の目に最初に触れる玄関は美しさにこだわり、木の素材感と波のようなボーダーが美しいアクセントウォールをあしらい、ライトが作る陰影がシックでラグジュアリーな雰囲気を演出。家族同士の視線は合いやすいけれど、来客時はプライベートな空間から視線をさりげなく誘導する仕掛けも本物件のポイントです。

Before

After

    • 部門
    • 1500万円以上
    • 間取り
    • 2LDK
    • 費用
    • 2950万円(税込)
    • 形態
    • 自由設計リノベ
  • 費用に含まれるもの
  • 水まわり / 居室・その他
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


CREDIT


  • 株式会社インテリックス空間設計 リノベーションデザイン部