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購入した物件は、昨今の中古マンション市場で流通が大幅に増えている「買取再販物件」。設備等に大きな問題はなかったものの、オーナー様は「自分たちの暮らしによりフィットさせたい」との思いから、リノベーションを段階的に進めていく決断をされました。入居前の第一弾では、クロスやキッチン設備を更新し、自分たちらしい空間への第一歩を踏み出しました。
実際に暮らし始めると、断熱性能の課題が顕在化。第二弾では断熱材と内窓を追加し、エアコン一台で快適な温熱環境を実現しました。第三弾では、子育てのライフステージに合わせて、視線の抜けや見守り動線を取り入れるなど、空間構成を柔軟に見直しました。
既存の良質な部分は丁寧に見極めて活用。無垢材の床・廊下の天井材・建具・洗面設備・トイレ・浴室などはそのまま活かし、必要な箇所に的確なアップデートを加えていきました。
こうしたプロセスは、まさに「画竜点睛(がりょうてんせい)」—すでに完成されたように見える空間に、“最後のひと工夫を加えることで、より魅力的で“生きた住まい”として完成へ導くもの。時間と共に住まいが成長し、暮らしに深く寄り添う「段階的リノベーション」は、施主様の満足度と住まいへの愛着を着実に育んでいます。
BEFORE
リノベ済み物件を、さらに自分らしく。段階的リノベのはじまり
リノベーションの認知が高まるなか、築古未改修物件は減少傾向にありました。そんな中で購入したのは、築50年、設備や内装に問題のないリノベ済みの買取再販物件。大濠公園を望む立地や管理状態の良さも決め手となりました。
ただ、もともとフルリノベを希望していたオーナーにとって、既製の空間では暮らしへのフィット感に課題が残り、「もっと自分たちらしく住みこなしたい」という想いが芽生えます。
そこで、既存の良さを活かしながら、ライフスタイルの変化に合わせて段階的な部分改修をスタート。 自分たちの価値観に合った住まいづくりが始まりました。

