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<After> 住まい手の言葉より:
何よりもこだわったのはキッチンでした。当初の希望は、晩酌を楽しめるカウンターや、二人で並んでも料理のしやすい十分なスペースがあること。コロナ禍をきっかけに和食の勉強を始めたり、お弁当を持参するようになったのですが、以前の住まいでは出汁を取ったり下ごしらえした食材を置く場所がなく、不便さを感じていました。そこで、新しい住まいではキッチンの作業台をできるだけ広くしたいという思いがありました。
今では、ゆとりのあるキッチンに加え、お気に入りの器を飾れるスペースや大きなダイニングテーブルも揃い、食卓がとても充実しています。料理やレシピ、ワインの話など、夫婦の会話も自然と増えました。
和室については当初、漠然と洋室への変更をイメージしていました。でも、扉をつけずに壁の設えを工夫してもらったことで、程よくこもれる心地良い空間に。今ではお気に入りの場所です。(30代 夫婦)
BEFORE
家づくりの舞台裏
Sさんご夫婦が購入を検討していたのは、2×4工法の木造戸建。実現したいキッチンのかたちが明確にあり、それが可能でなければ購入を見送ることも考えていました。実現するためには一部壁の撤去が必要でしたが、2×4工法は在来工法と比べて間取りの変更に制限があるため、慎重に進める必要があります。
幸いにも、当時の設計・施工会社の協力を得て構造図を入手できましたが、図面だけでは判断できない箇所もあったため、構造の専門家と調査解体を行いました。購入前にここまで確認できたのは、売主様のご協力があったからこそです。
一見、何事もなかったように「BEFORE / AFTER」が実現している住まいでも、 その裏には多くの準備と検討、そして関係者の協力があるもの。 家づくりの裏側には、目には見えない「努力」と「選択」が詰まっています。

