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「ねこを、もっと自由に遊ばせてあげたい」
2匹のねこと暮らすご夫婦の、その想いが同マンション内の大きなお部屋への住み替えに至った。
こうして、ねこファーストのリノベーションが始まる。
まず取り入れたのは、壁をアーチ状にあけた小さな抜け道とキャットウォーク。
ご夫婦を見下ろすことができるこの場所は、ねこにとっての特等席。
抜け道からひょっこり顔を出したり、のびをしたり―。
ソファに座れば、そんな姿がふと視界に映り込み、ご夫婦に小さな幸せを届けてくれる。
さらに、人の視線が届きにくい場所にねこのトイレを設け、まるでねこだけが知っている秘密基地のよう。
床には手入れが楽なタイルカーペットを採用。汚れても部分交換できるため、清潔で持続可能な暮らしに。
かつてはねこが夜も自由に移動できるよう、各部屋の扉を開け放して眠っていたご夫婦。
今では抜け道のおかげで扉を閉められるようになり、暮らしやすさが向上したという。
「キッチンはカフェのような雰囲気に」という想いから、木とタイルを組み合わせ、黒の照明や建具で空間を引き締めた。
ご夫婦に合わせたサイズでダイニングテーブルを造作し、暮らしに寄り添う居心地のよい場所となった。
ねこも人も互いにここちよく過ごせる住まい。
家のどこを切り取っても、ねこを近くに感じられるあたたかな住まいがここに実現した。
BEFORE
窓が多く、日当たりと風通しの良い角部屋。
築年数も浅く、もともと綺麗なマンションだった。
リビングに隣接する部屋は扉をなくし、ねこが自由に遊び回れる空間へと生まれ変わった。

