新収納空間BASE

マンション  /   エリア:愛知県  /   掲載日:2025-09-09

マンション  /   エリア:愛知県

掲載日:2025-09-09

いいね!と思ったら、
ハートをクリック! 578

renovation image

アウトドアを趣味とするご夫妻からご依頼頂いた収納特化リノベとも言えるこの案件は、マンションの空間事情ゆえに抱えていたキャンプギアの収納問題を住居機能を犠牲にせず解決する事を目指したものです。

住居を圧迫する空間拡張を最小限に抑え、機能拡張を最大にするという手法に辿り着いた結果、収納室を準居室へとコンバートする事を思いつきます。アウトドアに見る家族時間の共有という要素も織り交ぜながら“収納機能を持ち、かつ執務出来る空間、そして他の居室を繋ぐ生活のコア”=BASE(生活拠点)というコンセプトプランを構想し収納室を再定義していきます。

BASEを中心に放射上に広がる動線計画は他の居室との境界を取り払って住居を一体で利用出来る事を意図したものです。収納という生活動線が交差する部分だからこそ実現可能な家族の交流空間をモジュール(規則性)のない手法で有機的に描いていきます。

完成したBASEは既存の収納機能も集約した一大交差動線を生み出しました。キャンプギアを手入れするご主人と曲面壁際を走り抜けて集まってくる子供達。談笑する家族の風景は日の落ちたキャンプサイトを思わせます。趣味の空間が生活の一部として機能する事を有効に示してくれた事例となりました。

BEFORE


before image

延べ87.53m2に対し既存7.55m2という収納空間の割合はマンションに十分な収納を確保する事が難しい現実を物語っている。面積的な側面だけでは収納問題を解決する事は難しい為、分断された動線をつなぎ合わせる事で機能拡張するというアプローチをとる事になった。最も着目したのは廊下である。既存の収納は居室に接して設けられている事から動線の分断を生む状況にあった。居室から収納を外に押し出す事で廊下に役割を持たせる方針は住居機能を損なわずに改修出来る可能性を示していた。収納面積7.55m2→9.50m2という約2m2の最小空間拡張で居室機能も兼ねる新収納室の実現を目指す事になった。

Before

After

    • 部門
    • 800万円未満
    • 間取り
    • Bto3SLDK
    • 費用
    • 185万円(税込)
    • 形態
  • 費用に含まれるもの
  • その他
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


CREDIT


  • 設計 株式会社rezotto 代表取締役 待井 大輔
  • 施行 株式会社rezotto 代表取締役 待井 大輔
  • 撮影 ビッグ28 田中 寿治
  • 協力 株式会社山田工業 代表取締役 山田義規