端材マーケット 2024

その他  /   エリア:愛知県  /   掲載日:2025-08-29

その他  /   エリア:愛知県

掲載日:2025-08-29

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10月だというのに残暑の厳しい愛知県豊橋市。例年よりも平均気温が1℃高い地方都市と地球温暖化と消費社会に思いを馳せながら、リノベーションに携わる者達の有志による活動、端材マーケット2024が開催された。通称端材と呼ばれる一次消費の叶わなかった廃棄資材たちを集めて販売するこの活動の目的は、資源のロスを減らす取り組みと2次消費行動の啓蒙というテーマにあり、概ね循環型経済(サーキュラーエコノミー)の実現という言葉に集約できる。”循環”を意識した背景には現代のリノベーションが抱えるジレンマも少なからず影響している。再生、保存、活用を象徴するリノベーションにあって、当たり前の様に壊して作り直すという選択が取られる事へのジレンマである。物価高騰もますます進む中、廃棄しない選択や要求性能を満たす2次消費財の活用は消費サイクル全体における省エネルギー化と経済性の両立を実現する近道である様に思えてならない。とはいえ先ずは足掛かりとなる相互理解の促進を考えた。端材の使い道を来場者と一緒になって考えるコンシェルジュスタッフを配置し、2次消費財の性能や活用方法をじっくり考えてもらう機会の創出に拘った。結果、僅か4時間で8割の端材の販売、200名の来場という成果を上げ、多くの方にこの活動を知っていただく事が出来た。スタッフと来場者の掛け合いは会場を熱気で包み、持続可能な社会を明るく照らしている様だった。

BEFORE


端材マーケットの活動実績は2018年まで遡る。第1回はリノベーションEXPO名古屋内のブースイベントとして行われた。主に施工請負系や建材卸系の事業者から提供される端材をリノベーション事業者の手によって販売するスタイルはここで生まれた。翌年以降はコロナで継続を断念せざるを得なかったが、4年の時を経た2024年ようやくリバイバルする事となる。会場となる豊橋市は人口約36万人の中核市、名古屋とは違い一次産業の割合が多い穏やかな都市である。新築需要が以前高い地域である一方、空き家対策には行政も苦慮していてストック市場が思うように成熟していない様子が見て取れる。年々流出する人口、増え続ける空き家、空間資源の放置とかなり課題の多い地方都市に循環型経済という一つの解決策を提示する。

    • 部門
    • 無差別級
    • 間取り
    • 費用
    • プライスレス
    • 形態
  • 費用に含まれるもの
  • その他
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


CREDIT


  • 企画 (株)rezotto 代表取締役 待井大輔 
  • 運営 リノクラフト(株) 代表取締役 今泉幸崇(株)アトリウム 代表取締役 疋田裕一 
  • 運営 グッド住マイル(有) 代表取締役 渡邊宏修 ビッグ28 田中寿治 住まいLOVE不動産(株)瀧脇清陽
  • 協力 岡崎製材(株) 特販部部長 鈴木敏則、金原俊伸 テイオー産業(株) 代表取締役 大塚俊樹 
  • 協力 CSホームズ(株)取締役 武内悟 (株)ジツダヤ 代表取締役社長 友松正護 (株)ネットプラザ 松原正和
  • 協力 (株)澄美家 代表取締役 伊藤政幸 (株)伴工務店 代表取締役 河合峡谷