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一見ユニークな住戸形状を、住まい手のライフスタイルと掛け合わせることで導いたのは、唯一無二の“最適解”。
最大の特徴は、奥行11m超を誇るLDK。約38.9㎡のルーフバルコニーに面した開口と平行に壁を設け、デッキと室内床の高さを部分的に揃えることで、内と外が緩やかにつながる開放感を実現しました。
在宅ワーク中心のご夫妻のため、1LDKの中に2つのワークスペースを計画。LDKの一角と個室にそれぞれ設けることで生活音に配慮し、さらにお子様の成長に備えて個室を将来的に分割できるよう、照明や壁位置もあらかじめ計画しています。廊下には洗面スペースを設け、限られた面積を余すことなく活用しました。
LDKには天然素材系リノリウムを、個室にはフローリングを用い、質感の異なる床材が空間にリズムと領域の差を与えます。
こうして実現したのは、面積以上の“開放感”と、“働く”と“暮らす”が共存する柔軟な空間構成。一般的には不利とされがちな住戸形状を、個性として活かしきることで、暮らしと空間が響き合う新たな住まいへと再生しました。
BEFORE
リノベーションを前提に物件購入を検討されていたオーナー様は、「個性的な住戸形状なら、より面白い住まいになるのでは」と期待してこの物件を選びました。
本物件は、やや変則的な住戸形状と細かく分かれた間取りが特徴。
広く開放的なルーフバルコニーを備えていながら、室内とのつながりが弱いという課題も抱えていました。
空間のポテンシャルをオーナー様のライフスタイルに合わせて最大限に引き出すこと
――それがリノベーションにおける大きなテーマとなりました。

