『小さく借りて、大きく使える』
施主の株式会社仙台協立様は、地元で長く貸ビルの経営を行なっている。コンバージョンの実績をもつ弊社へ相談いただき、新しいプロジェクトが始まった。そして約1年の施工期間を経て、多様な暮らし方・働き方に対応する賃貸物件へと生まれ変わる。
スモールビジネスでは物件の初期投資は抑えたいところ。ほぼ住居仕様の内装設計であるが、各個室に鍵をつけてプライバシーが守られたオフィスづくりを可能としている。
また、契約者は物件から徒歩5分のワークスペース「COMPASS」を利用でき、「打合せ場所が足りない...」などかゆいところに手が届く特典も多い。まさに多様性をカバーする運営方法だ。実際、リノベーション後の入居者はSOHOや事務所目的が大半となっている。不動産経営をやる以上収益性は必須であるが、それと同じくらい仙台で暮らす人々・街全体の活性化を目指している施主の熱い想いが実現された再出発となった。
BEFORE
仙台中心部のアーケード街や高速道路へのアクセスに恵まれた立地にもかかわらず、事務所用途の2〜3階は借り手が見つからない期間が続いていた。はじめは住居へのコンバージョンを検討したが、地域の特性からフレキシブルなSOHO &Small shopに計画が変更された。