"いつから家は自分だけのものになったのだろう。友人たちに自分の基地を開放する。そんな家があったっていいじゃないか。そう、ここはみんなのサードプレイスだ。"
ライフスタイルの多様化に伴い、2040年には40%が単身世帯になると想定されている。仕事に充実感を覚える単身世帯が、都心にあるコンパクトマンションを求めるのではないだろうか。『今日うちくる?』そんなお誘いを日々しながら、自分のこだわりがたくさん詰まった我が家をみんなのサードプレイスとして共有する。隠れ家のような空間の中心は大型の対面キッチン。『冷えたビールでも飲む?』から始まるキッチントーク、そしてお手製の料理を披露した後は、趣味の話も仕事の話ものんびりできる窓辺のソファへ。自然と顔が向き合うように計画された居心地の良い空間では、会話が弾むのではないだろうか。
独りがなんだ。すぐそこに暮らしをシェアするときが待っている。
BEFORE
採光面に居室を置く1980年代でよくある2DK間取りであり、かつ玄関とダイニングに幅1400の廊下が存在。また脱衣所にはコンパクトな洗面が設置されていた。共用部にはオートロックがないマンションだからこそこのようなコンセプトがはまるのではないかと考えた。