京都の伝統技術を繋ぐ

マンション  /   エリア:京都府  /   掲載日:2024-09-20

マンション  /   エリア:京都府

掲載日:2024-09-20

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元来、伝統工芸や技術は住まいの中に根付き受け継がれてきたのにもかかわらず、品質やメンテナンスの効率化を求めた結果いつの間にか忘れられてた「建材」とその「愛着」。これは、伝統技術を暮らしの中で再発見し、街や歴史を繋ぐリノベーションです。
京都市右京区原田銘木店にて四代に渡り継承されている京名栗。職人が釿(ちょうな)を使い手作業で加工して生まれる味わい深い木のテクスチャーは古来から愛されてきました。この京名栗を框・キッチン腰壁に使用しています。
800年もの歴史を有する伝統的な和紙職人であり、和紙の原料である楮(こうぞ)の栽培にも力を入れ、雇用を生み出している京もの認定工芸士の畑野氏による和紙。リビング・ダイニング扉には、畑野氏の和紙と京名栗をつかい特徴的な印象をつくっています。
主寝室には、框と組の寸法が同じで閉めたときに1枚の障子に見えるような美しさを持つ吉村障子と無垢のカウンターを取り入れ、従来の和室とは異なった納まりとしています。
住空間全体において華美な装飾や複雑さを避け、素材が持つ本質的な要素に焦点を当てた、質高く静寂な佇まいを、時が経つにつれて変化する風合いを五感で感じられるデザイン。
数十年後、メンテナンスが必要となった時には、同じ技術を持つ方々にまた依頼し、長く住み続けることで、この先の伝統技術の存続・承継に貢献できる住まいであることを願っています。

BEFORE


before image

京都のいわゆる「田の字」にある築23年のマンションの一室。3LDKで和室がある間取りで、印象的な8角形の折り上げ天井があった。

Before

After

    • 部門
    • 1500万円未満
    • 間取り
    • 3LDK
    • 費用
    • 1480万円(税込)
    • 形態
    • 再販モデル
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


CREDIT


  • 株式会社コスモスイニシア
  • 株式会社原田銘木店
  • 紙漉キハタノ