SNSで映える時代はもう終わった。
自宅にいる妻が収める写真は、こじゃれたスイーツでも降ろしたてのパンプスでもない。
彼女たちが発信するのは、”ライフスタイルの自己表現”だ。
このお施主様もまさに、自分のライフスタイルをSNSを通じて表現している。
食品メーカーに勤務し、本業はマーケティングや商品開発・ブランド育成事業。
その一方、SNSではフォロワー2万人を超える料理アカウントを運用。
無添加を軸とした食事へのポリシーを発信している。
しかし、ここで生まれる悩みがある。
それは”時間”だ。
育児。家事。本業。副業。
時間がいくらあっても足りないのだ。
現実では、みんな何かを諦めている。
家事や育児、仕事に奮闘しながら、SNS時代を生きるワーキングママたち。
彼女たちの”ライフスタイルの自己表現”、そのヒントになるような事例を目指した。
今回のヒントは、”キッチン”と”効率”。
”キッチン”は彼女の自己表現の大部分を占め、切り離すことが出来ない存在。
”キッチン”を中心に家族の集いも生まれる。
次に”効率”。
動線に生活収納を計画。
洗う・干す・畳む・仕舞うを一つの空間に。
限られた時間を生きる彼女には、必要不可欠だった。
些細なヒントも彼女の”ライフスタイルの自己表現”を創る大きなキッカケになったに違いない。
BEFORE
愛知県名古屋市にある、築38年のマンション。
育児。家事。仕事。
ワーキングママが限られた時間と予算の中で暮らしやすさと、
ストレスのない空間を実現するために実家リノベを決断した。
名古屋駅まで電車で約25分、近くには大型のイオンがある。
本業で東京と名古屋を飛び交いながら、
SNSで料理アカウントを運用する彼女にとっては好立地だ。
奥まった位置にあるキッチンや窓際の和室。38年前から変わらぬ間取り。
SNS時代に生きる彼女なりの”ライフスタイルの自己表現”を行った。