職住隣接の立地、都心の一人暮らしで仕事もプライベートも充実させるためにセレクトした、福岡市の高級住宅街、浄水通エリアに立地する総戸数13戸のヴィンテージ物件。中心市街地の4階でありながら、抜け感のある眺望も魅力であった。室内は老朽化しており、いい意味でリノベーションの原石となる状態であった。シングルライフを満喫するための1LDKは将来の売却・賃貸化も可能な三方良しの選択肢を見据えている。
大人の一人暮らしにマッチするよう、2LDK→1LDK+WICへゆとりのある間取りに変更。丸みをもたせた壁や、波型スレートをあしらった天井など遊び心のある素材選びがワンランク上の佇まいを演出。壁面コーナーに曲線をあしらい、エントランスからLDKまでの動線を緩やかでシームレスな空間構成を目指すとともに、配置するアートと空間の一体感を持たせる効果を狙っている。また、LDKと寝室の壁面上部にガラスのスリットを配置し広がりある空間を演出した。二重窓の採用、外気に触れる壁天井の断熱改修も行い、初冬まで暖房無しで過ごせるほど環境性能も向上した。
一生住むという考え方ではなく、資産として考えることで、立地がよく売却も賃貸も自由に選択できる未来志向のリノベーション。趣味のアート、料理、アウトドアの要素も詰め込み、パートナーとのシェアハウスも可能な「+α」の空間づくりで、理想の暮らしを手に入れた。
BEFORE
1978年築(築46年)、約64㎡の2LDKタイプのマンションを物件紹介からサポート。福岡市の高級住宅エリアである浄水通エリアに立地する総戸数13戸の小規模なヴィンテージ物件。築46年の室内は老朽化が目立っていた。いい意味でリノベーションの原石となる状態であった。