「あなたならどう使いますか?」1階はリノベーション済み。2階部分はスケルトン状態で販売し、買主がカスタムできる余白を残すと同時に、修繕した後の状態を自身の目で確認して購入できる半スケルトンの再販物件です。
戸建てのリノベーションの相談を受けると、内装どころか躯体やインフラの修繕に施主の想像をはるかに超える費用を要することがよくあります。それは建物の手入れが行き届いていないことが原因。建物の状態によって要する費用は異なるうえに、解体するまでリノベーション費用が明確でないと不安が募ります。一方でリノベーション済みの物件は見えない部分にどれだけ手を加えたのか確認できません。
そこで、どんな中古物件なら安心して住み繋いでもらえるのか模索し辿り着いたのが、この方法でした。内部は解体し、インフラは全て更新しました。向こう50年使い続けられるよう躯体は補修補強、外壁や防水塗装を施し、あとは2階の内装だけ。買主のライフスタイルに合わせて、個室の数や部屋の広さを計画することが可能です。
BEFORE
言わずと知れた首里城のお膝元、那覇市首里エリア。一人暮らしご高齢の女性から譲り受けたこの物件。売却の理由は息子夫婦が別の場所で新築を建て、一緒に住むことになったから。この建物も例に習って長年手入れされた様子なく、鉄筋コンクリート造の建物は爆裂箇所も多く見受けられました。2階部分は雨漏りするも放置され、ひどく劣化が進んだ状態でした。
空き家増加に拍車のかかるなか、沖縄ではまだまだこれからと言わんばかりに新築が供給され続けています。花ブロックのあしらわれた鉄筋コンクリート造の建物が並ぶ沖縄らしい風景を残したい、そう想う沖縄県民が一人でも増えることを願って。今後もユーザーが求める再販を模索し、新たな挑戦に取り組んでいきます。