ありきたりではつまらない、そんな想いからアイディアを募って完成したのがこのお部屋です。
部屋の中にすっぽりとキューブ状の箱が納まっているようにも見え、一際存在感を放つ「小上がり和室」。
中にあがると、木格子という曖昧な仕切りでLDKと繋がりながら、ほどよい籠り感を感じられます。
少し横になってみたり、腰をおろして会話を楽しんだり、来客時には寝室として仕切ってみたり、マルチな用途で活躍する「和室」は私たち日本人にとってホッと落ち着く場所ではないでしょうか。
古くから日本の建築に取り入れられてきた格子は、採光や通風を確保しながら視界を制限したり、意匠として用いられてきました。
そんな格子に包まれた「和室」を主役にしたリノベーションです。
施工は、寺や神社を造る宮大工に依頼しました。
木材を扱う細やかで正確な手仕事は、まさに圧巻。
また、バルコニーからは由緒ある日泰寺を望むことができ、この街の歴史を日々感じられることと思います。
これまで長い時間を刻んできたこのマンションを、現代人のライフスタイルに合わせつつ地域の色を織り交ぜた住まいへ。
歴史ある覚王山の街と共にここからまた新しい歴史をスタートさせて欲しい、そんな時間を大切にして欲しいという私たちの想いを込めた、次世代に継ぐリノベーションが完成しました。
BEFORE
1971年築、名古屋でも有数の高級住宅街「覚王山」に佇むヴィンテージマンション。間取りや設備も新築当時のままであり、ただ新品に替えるだけでは現代人のライフスタイルに合わない、その思いが今回のリノベーションのはじまりでした。由緒ある街並みを一望できるこのお部屋、これまでの歴史を感じながら、新たな歴史を歩んでいけるようなリノベーションです。