このリノベーションは、施主と彼女の娘が二人三脚で進めたプロジェクト。
施主からの要望は、インダストリアルな空間と、趣味であるサバイバルゲームの道具(エアガン)を飾る場所を設けること。
LDK+寝室は荒々しい躯体を現した壁や天井を仕上げとし、寝室にはスチール製の有孔ボードを使ったエアガンスペースを造作した。
ベッドに腰かけ道具の手入れをするひとときは、至福の時間だという。
一方、高校生の娘はハリー・ポッターの世界観が大好きで、寮をイメージした部屋をリクエスト。
木目を基調としたクラシカルなインテリアに、柔らかい照明で温かみを持たせ、リラックスできる空間となった。
今後は少しずつアンティークの家具を集めていくそうで、リノベーション後も楽しみは尽きない。
このリノベーションは、二人の暮らしに寄り添い、それぞれの個性と好みを大切にした住まいとなった。
エアガンの手入れに没頭するひとときも、ハリー・ポッターの世界に浸る時間も、それぞれが自分の時間を楽しみながら、空間を共有している。
趣味や好みを取り入れた空間は、日々の生活に豊かさをもたらし、共に過ごす時間がより深く、心地よいものとなっている。
BEFORE
築40年のマンション。熊本市中心部で利便性抜群の立地。職場からも、もともと住んでいた家からも離れて、通勤時間はぐっと伸びたが、旅行やサバゲ―などで県外に行くことが多く、交通の便が良いことにとても満足しているとのこと。エリア選びも内装も、とことん「好き」を基準に選び抜いた暮らし方である。