ふつうの家族が、地域をつなぐ

マンション  /   エリア:神奈川県  /   掲載日:2024-09-16

マンション  /   エリア:神奈川県

掲載日:2024-09-16

いいね!と思ったら、
ハートをクリック! 136

renovation image

暮らしには常に不安がつきまとう。単身者は「倒れても誰も気づかないかもしれない」と思い、子育て世代は「子どものことが心配だ」と感じる。人生のどの段階でも、家の機能をいくら向上させても、不安は完全には解消されないため、地域の支え合いが重要となる。

いわゆる「地域コミュニティ」。 これには特別なスキルは不要で「コミュニティを良くしたい」という想いを持つ『人』と、自然に人が集まりコミュニケーションが生まれる『空間』が必要だ。

今回の事例は、生まれ育った団地を愛する施主の団地リノベである。そしてこの住まいは『地域コミュニティのハブとなりうる空間』としての可能性を持っている。 

最大の特徴は『みんなで使える空間』。床と同じヒノキ材で造作したダイニングテーブルは、小上がりも使うと1周を囲むように座ることができ、来客者が多い家族に最適だ。作業台も兼ねれる絶妙な高さに設計しているのもポイント。また、土間やフリールームといった『内と外をつなぐ空間』も広い。収納力だけでなく、気軽に人を招き入れやすい場所を提供している。 

内装のほとんどに自然素材が使われており、その温かみが訪れる人を癒す。自然との調和を大切にする想いも生まれる。この空間で育まれる地域コミュニティの未来が、明るくないはずがないと思う。

BEFORE


before image

築40年を迎えたこの団地は、自然と共生し、住民同士が助け合うことを目指す街に位置する。団塊世代とファミリー層が住んでおり、若い世代の自治会活動も活発で、住民のつながりが強いのが特徴だ。 

断熱性の低さ、間取りの使いにくさ、収納不足が課題だった。窓サッシを気密性・断熱性の高いものへ交換し、和室をウォークインクローゼットとフリールームに変更。壁式構造の制約がある中でも、浴室の拡大や回遊動線の設計など、工夫を重ねた。 

素材にもこだわり、無垢材や磁器タイルの床、珪藻土の壁・天井、無垢の建具や巾木、などほとんどが自然素材。床の端材を利用してダイニングテーブルを造作し、廃材削減に配慮したリノベーションを実現した。

今回の事例には、施主の快適な暮らしはもちろん、お住まい1つ1つのリノベーションを通じて「地域活性へ貢献したい」という弊社の願いも込めている。 

Before

After

    • 部門
    • 1500万円以上
    • 間取り
    • 1LDK+WIC
    • 費用
    • 2050万円(税込)
    • 形態
    • 自由設計リノベ
  • 性能向上リノベ 実施
  • <断熱性能>窓サッシの交換
  • <耐震性能>該当なし
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体 / 水まわり / 居室・その他 / 断熱改修
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 1983年7月
    • 構造
    • リノベーション面積
    • 89.04
    • 施工期間
    • 2.5カ月
    • 備考

CREDIT


  • 株式会社夢工房 設計デザイナー 太田夏子
  • 株式会社夢工房 リノベーションプランナー 遠藤 紅香
  • 株式会社夢工房 施工プロデューサー 滝沢 航平