未改装物件を事業者が購入し、リフォーム(リノベーション)して販売する「買取再販ビジネス」が広がっています。今回のお宅も「リフォーム済み」で販売されていました。工事自体はとても丁寧に行われていたのですが、間取りは既存を活かした4LDKで、生活の中心となるリビングの開放感が弱点でした。
しかも、今回のお客さまは3人暮らしだったため、4LDKのままではどうしても生活イメージが構築できませんでした。それでも、予算的には手頃で立地の良い物件だったため、部分リノベを前提に物件を購入。当社の追加リノベで3LDKへと部屋数をダウンし、開放感が増すよう室内窓を新設。併せて、クロスや床の一部を貼り替えてデザイン性をアップし、奥さまの希望で洗面台もワイドタイプへと更新しました。
リノベーションで全てを入れ替えなくても、暮らしやすさとワクワク感のアップは可能です。不動産価格が高騰し、マイホーム選びが難しくなっているからこそ「部分的な追加リノベ」は、これからのスタンダードになり得るかも知れません。
BEFORE
88.29㎡のサイズを活かして、新築時には4LDKとして販売されたマンションでしたが、そのうちの2室が和室でした。その物件を購入した不動産会社が和室を洋室に変更し、販売していた状況がBeforeの図面です。新築時にはキッチンの向きも壁付でしたが、再販業者の工事で対面へと変更されていました。それでも、3人暮らしのご家族には個室が多過ぎるレイアウトでした。