円熟味のある建具や板張りの壁がふんだんに使用されていたK様邸。これらを再利用することは当初K様ご夫妻は考えていませんでしたが、プランナー&コーディネーターは心を奪われます。意匠的なおもしろさに加え、コストの軽減にもつながることから、既存の建具や板張りにも、引き続き活躍してもらうことに。
「住んでみて、気分がすごくいいです。インナーバルコニーからの光が気持ちいい!」
「キッチンは日当たりのいい場所がいい、みんなで広いLDKで過ごしたい」。長年温め続けたあこがれが実現しました。普段のふたり暮らしにも、最大12人、家族が集まる時にも「ちょうどいい」住まい。
妻が喜んでるのが本当にうれしいですね!以前は旅行に行こうか、って話を時々していたんだけど、今は『家がいい』って言うからね」日当たりの良いLDKで2人で仲睦まじく、時にはみんなででわいわい楽しい暮らしを。慣れ親しんだ建具といつまでも。
BEFORE
1~2階は仕事場、3~4階が住居の戸建て住宅。奥様とご結婚される前に、ご主人が設計され、K様ご夫婦、ご両親、お子様たちが暮らしていました。住居に断熱材が入っておらず、寒いのが長年のお悩み。お子様が巣立ち、ご両親が亡くなってからは手広さを感じ、3階に生活空間を集約することも考えます。家の中で最も光が差し込む場所、それは物置きとなっていた応接室でした。家の真ん中を通る長い廊下を抜けて、ようやく最後に家族の空間である、ダイニングキッチンに辿りつきます。ダイニングキッチンはあまり大きくないので、食事後は、家族が別々の部屋に分かれて過ごしていました。