「普通の生活で人生終わりたくない」-始まりはチェアの模写-

マンション  /   エリア:東京都  /   掲載日:2024-09-10   R mark

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はじめに言っておくが、ここはインテリアショップではない。21脚の名作チェアを所有するUさんの高い熱量が生み出した、唯一無二の自邸だ。Uさんが求めていたのは、名作チェアを“飾る暮らし”。食事や勉強をするためといった特定の用途を持たせるわけではなく、ショップのように椅子をラックにずらっと並べて、ただ純粋に作品として愛でるためだけのスペースを夢見ていた。それに対して担当デザイナーはリビングの一画に名作チェア専用シェルフを計画し、そこに飾り切れないチェアは随所に置いて愉しむスタイルを提案。ヴィンテージの椅子も多かったため、躯体現しや剥き出しのダクトなどを取り入れたユーズド感のある空間に仕上げた。
「もう、最高にインテリアを愉しめています。子供が生まれてからは妥協の連続で、自分たちの趣味を楽しめなくなってきて、せっかく集めた椅子たちも隅に追いやられていって…。これが普通の生活なのか、こういう生活で人生終わるのかと、全然イキイキしていませんでした。今はガラリと変わって、次はここに何を置こうかなとか、一つひとつ集めて飾る愉しさがあって、最高にワクワクしています」と、満足気なご主人。子供達もディスプレイ用に工作をしてくれるそうで、家族みんなで飾る楽しさを味わっているよう。好きなものに囲まれた暮らしは、人生の幸福度を上げてくれる。Uさんを見ていると、そんなシンプルで一番大切な答えが浮かんでくる。

BEFORE


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「もう10年以上前ですね、リノベーションをしたいと思い始めたのは。ミーハーなので、雑誌の『Casa BRUTUS』とか『relife+』を見て、コンクリートむき出しとかいいなって」。そう話すのは、U邸のご主人。板橋区内の緑豊かな大型集合住宅の一室をリノベし、ご夫婦、7歳と2歳の息子さんの家族4人で暮らしている。大学のプロダクト科で出会ったUさんご夫婦は、共に生粋の名作チェア好き。とりわけご主人は、高校時代に雑誌『Hot-Dog PRESS』のイームズ特集号を見てからすっかり椅子の虜になり、この雑誌に載っているチェアを模写していたという。そして大学の入学祝いで念願のイームズチェアを買ってもらったのを皮切りに、現在に至るまで21脚もの名作チェアを集めてきた。だからこそ内見時から「ここにあの椅子を置いたら良さそう」とリノベ後のイメージを膨らませ、担当アドバイザーと一緒に物件探しを楽しんでいた。

Before

After

    • 部門
    • 1500万円以上
    • 間取り
    • 1LDK+WS
    • 費用
    • 2100万円(税込)
    • 形態
    • 自由設計リノベ
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体 / 水まわり / 居室・その他
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


CREDIT


  • 設計・施工:nuリノベーション (株式会社ニューユニークス)