結婚を機に都内から自然豊かな座間にある「ホシノタニ団地」へ移り住み、暫く暮らしていた二人。仕切りが少ない間取りや、すれ違う人たちの「こんにちは」という挨拶があたりまえなコミュニティをとても気に入っていました。

しかし、毎年の寒さが厳しいこともあり…暖かく、もっと自然を感じられる場所を求め物件購入＋リノベーションにて新居をつくることに。そして座間という郊外から超郊外の秦野市へと脱皮。通勤時間はさらに長くなりましたが、毎日奥西から極東へ７つの河川を越え、１日を旅するようなひとときは、生活のオンオフを心地よいリズムで切り替えてくれる恵でもあるそうです。

広大なワンルームのようなリノベーション空間で、夫婦２人＋ネコ２匹でゆったりゆっくりな暮らし。風通しがよく、自然を感じることができて、猫ものびのび暮らせるように室内の仕切りはクローゼットと水回りスペースのみに。視線は必要に応じて遮りながらも、個室の扉も無くしてすべてが繋がる余白たっぷりのプランに仕上げました。余分が削ぎ落とされた空間には、自分たちの暮らしに本当に必要なものだけが見えてくる不思議な魅力があります。

リノベーション団地で一度は理想と思われたくらしを脱皮することで、新たな羽根を得て新天地に辿り着くことができました。