天井高を利用し“小上がり”を造作。腰壁収納で仕切りつつLDとの一体感を演出し圧迫感のない空間に。寝室やプレイルーム等様々な用途で使えるだけでなく、小上がり下部には季節家電など使用頻度が低い物を入れられる大容量収納も確保。LDの窓には付加し壁を造り景色が見映える大きな額縁風にデザイン。WICは将来ファミクロにできる様に可動パイプや棚を採用し、フレキシブルに対応できるよう設計。ご夫婦の意見相違には折衷案を提案(例えばアーチを入れたいご主人様と、壁に合板を採用したい奥様の意見を汲んで合板をつかったアーチ天井にする等)。キッチンは家事ラク(目地を減らすため大判タイル、床材は継ぎ目削減のため長尺シート等)、動線(ランドリールーム→WICといった収納動線、洗面→パントリー→K→LDへの回遊動線)だけではなく、お子様の様子を目視でき、回遊動線による扉の削減でどこにいてもお子様の声が届く様にするなど子育てし易い環境も考慮。また、テーマを掲げたことで物が馴染む落ち着く色味・ヴィンテージ家具に合う内装材や設備選びもスムーズに進み、希望期間内でリノベが完了。今もこれからも “暮らしやすさ”を追求し、昔の物を活かし、あえて古い物に合わせていくことで“古い物が活きる新しい家”ができた。お施主様からは「住み心地は大満足で“早く帰りたいと思える家”をつくることができたのが嬉しいです」と嬉しいお言葉をいただけた。
BEFORE
お子様を授かったことをきっかけに、賃貸マンションから中古マンション×リノベーションを決意。物件はご夫婦の通勤のしやすさを優先し、2週間ほどで購入物件を決定。ご出産までにリノベーションを完成させたいというご希望を叶えるため、プランや商材決定など、お客様をスムーズに導く必要があった。こだわりが強いご夫婦の意見の相違をどう形にするか、LDの窓から見える景色の良さや天井が高いという物件の特徴をどう活かすか、3人暮らしで65㎡という限られた空間をいかに工夫して、これから先何年も暮らしやすい住まいをどの様につくり上げるかが課題となった。
子育ての中で“片付け”にストレスを感じたくなかったお施主さまの希望から、リノベーションテーマは「ごちゃごちゃしていてもさまになる部屋」。また、ご夫婦そろってヴィンテージ家具がお好きなので「古いものがなじむ部屋」の2大テーマでプランをスタート。