下町情緒の残る「高円寺」はサブカルチャーの街として知られ、古着屋が多く物を大切に愛する文化が根付いている。街の魅力や特性を加味し、趣味のアイテムを大切にメンテナンスできる空間づくりを目指した。重点を置いたのは、玄関に入った瞬間のインパクトとリビングへ向かうまでのワクワク感。玄関には広い土間を設け、自転車やサーフボード、靴などのコレクションを展示したり、DIYしたりするスペースとして利用できるようにした。三面採光の角部屋で、どこにいても外の光を感じられる部屋位置を活かすため、玄関と洋室の間には大きな室内窓を造作。南のリビングと東の洋室に入る光を最大限に感じられ、洋室からも趣味のコレクションを眺めることができる。ガラスには飛散防止フィルムを貼り安全面に配慮、洋室側にカーテンレールを設置したことでプライバシーも確保できる。廊下に扉がないことで、玄関を入ったときにモールテックスのキッチンカウンターが見え、より一層ワクワク感を引き立てる。収納スペースもあえて扉を設置せず、趣味のコレクションを思う存分見せられるようにした。一般的なダウンライトではなくレトロな照明器具を取り付けたことで、個性的な雰囲気を演出している。無垢の床と塗装壁にしたことで、素材の味わいや経年変化も楽しめる空間となった。「ちょっとした傷も含めて長く愛せる家にしてほしい」という思いが込められたリノベーションとなった。
BEFORE
窓が多く眺望を遮る建物がないため、一日中カーテンを開けて過ごせる南向きの角部屋。しかし、各部屋が壁で仕切られ、全体的に薄暗い雰囲気が漂っていた。
本物件を、グローバルベイスのマンション買取再販サービス「リノコレ」の新シリーズ「プラスマイリノ」でリノベーションした。「プラスマイリノ」の設計は、これまで多種多様な施主の要望に応え、細やかなヒアリングと提案をおこなってきたグローバルベイスのオーダーリノベーションサービス「マイリノ」の設計士が担当。従来の再販物件のテイストでは見られない、ユニークで個性的なスタイルを追求し、リノベーションならではの斬新なデザインを取り入れた物件を提案する。ただ綺麗にリノベーションするだけでなく、物件に合った付加価値を加えることで、これまでにない心地よい暮らしを実現する。