海と都市 〜リノベが生み出す新たなデュアルライフ〜

マンション  /   エリア:静岡県  /   掲載日:2024-08-28   R mark

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掲載日:2024-08-28  /   R mark

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新時代のデュアルライフはリノベーションでつくる。
暮らしの選択肢としてなじみ深くなってきたデュアルライフ。都市部と地方など二つの拠点を行き来するライフスタイルだが、我々は「地方でこそリノベを」と提案したい。

海の見える家が夢だったという施主は、移住を視野にセカンドハウスを購入。海が眼前に迫るマンションでオーシャンビューを最大限味わうためのリノベが始まった。一般的にマンションリノベでは、開口部が限られる中いかに外部環境を効果的に室内に取り込むかが課題となる。都市部では空間設計が住戸内で完結しがちだが、一方で海や山など自然の多い地方では、マンションでもより豊かな住環境をつくりやすい。
「玄関を入ってすぐ、部屋のどこからでも海が感じられるように」地方のセカンドハウスだからこその振り切った要望に、物件特性を料理し切った大胆なプランニングで応えた。都市だけでは得られない中古リノベならではのデュアルライフ、本件はその成功例と言えるだろう。

地方には、リノベによって価値が上がる物件がまだ多く眠っている。それも都市部より遥かに現実的な価格で手に入る……そう考えると、デュアルライフがより身近なものに感じられないだろうか?地方物件にもポテンシャルを見出すことで、住まい方はさらなる広がりを見せるだろう。豊かで柔軟で、自然が近くにある暮らし。実現の糸口はリノベーションにある。

BEFORE


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2LDKを解体し、ひとつの大空間へ。寝室を生活空間の中心に配しガラス張りにして浮遊感をつくり、リゾートの特別感を醸成している。フレームの薄い建具を採用することで海への没入感を高めた。回遊できる動線を設けつつ、生活感の出るキッチンは裏動線に回すおもてなしも。

一番の物件特性である、バルコニーから望む海の景色。その魅力を最大限享受するため、海への目線設計がプランニングの肝となった。海を感じる範囲をできるだけ広くするため、どの部屋からの海への視線も被らないよう意図的につけた高低差。寝室とリビングにつけた段差もそのためである。玄関・ベッドルーム・ベッドルーム越し・リビング……海をさまざまに切り取り多様な見え方を味わう至福を、マンションの一室に落とし込んだ。

海が主役のホワイトキューブで、ホテル暮らしのような非日常を日常に。施主は現在、月の半分ほどをこのセカンドハウスで過ごしている。

Before

After

    • 部門
    • 1500万円以上
    • 間取り
    • 1R
    • 費用
    • 2123万円(税込)
    • 形態
    • 自由設計リノベ
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 1992年2月
    • 構造
    • RC
    • リノベーション面積
    • 87.10
    • 施工期間
    • 4ヶ月
    • 備考

CREDIT


  • 株式会社groove agent 設計:西山良二、高橋陸人