「二人暮らしだからこそ実現したい住まい」
設計士の旦那様とミュージシャンの奥様の二人暮らし。
3LDKの閉塞的な間取りをおおらかなワンルーム空間とし、引き戸で緩やかに仕切るプランを採用。
【緩やかな境界】
寝室と廊下はカーテンで、リビングとはガラスの引き戸で仕切ることができます。ベッドルーム、ベンチスペース、ワークスペース、ソファ、ダイニング等、夫婦がそれぞれの時間を有意義に過ごせる適度な距離感は、カーテンや建具位置を工夫することで生まれました。
【余白空間】
キッチン横の配管スペースのベンチ空間や、廊下のデッドスペースを床の間と見立てる等点在する余白空間は、自分の時間をもちつつお互いの気配を感じとれる空間となりました。
【素材と納まりへのこだわり】
RCと木毛版のシンプルな構成にアクセントウォールや造作素材の統一など、すっきりとした印象を与えるための細やかな気配りを散りばめています。引き戸レールを埋め込み式とし床幅と合わせる等納まりに拘り、空間のノイズを減らしています。
【照明計画】
配線を隠蔽し、ペンダントや間接照明からの優しい光で陰影を愉しむ空間に仕上げました。
洗面室は清潔感のある明るさを保つなど、空間によって使い分けることで、快適性を担保しています。
これからの都市部でのセカンドライフや自分らしい暮らしの好例となりました。
BEFORE
廊下が長く、リビングと諸室との関係性がない間取り。
暗い印象でそれぞれの部屋が孤立している状態から大きく開けた間取りへ変更をご希望。
ワンルームでありつつ、壁以外でそれぞれの空間のテリトリーを感じられるよう工夫した間取りを提案。