Bekkの料理はオーナーシェフ自ら九州の生産者さんから仕入れた食材を中心として、なるべく自然本来の環境で育った、からだも心にもやさしい食材を使用している。
「生産者さんから受け継いだ、大自然の大切な命をお客様へ繋いでいく」という想いをテーマにイタリア料理を基に、「九州の四季」×「生産者の想い」をBekkの感性を取り入れた料理でお客様に非日常の感動をお届けする。そのオーナーシェフの正直な想いを空間に反映させるべく、お客様の目の前で調理過程がすべてオープンに見える客席とキッチンを一体の空間にした。目の前で繰り広げられる料理風景、盛り付け一つとっても緊張感のある空間だ。
全ての過程をオープンにした開放的な空間はとても綺麗で美しい上に五感全てで料理を体感出来る。
内装の素材はほぼ自然素材で構成し、空間の壁・天井はすべて自然の土壁で妥協のない空間である。
特に目を惹くのは客席カウンターの栃の木の一枚板。これは樹齢約450年の大分県竹田市の宮処野神社の御神木であった大変貴重な木である。
台風で倒木した御神木がここで蘇る。また特に時間をかけて計画したのがゆとりのある空間レイアウトとお客様とスタッフの動線を最重要に考えた。
銅板や土壁、檜材は経年変化をしていき、深みを増し、また違った印象を与える空間に変化する。
年月が経っても凛とした空気感を纏える空間づくりを心掛けてデザインした。
BEFORE
ミシュランガイド福岡ではもはや常連となっており、福岡において絶大な人気と知名度のあるイタリアン「Bekk」。
場所はコロナ禍に2度の火災に見舞われた北九州の台所と呼ばれ100年以上もの歴史を誇る市民に愛される旦過市場の近くに位置する。
飲食業界に大打撃を受けたコロナ禍を乗り越え、北九州市の地で開業10周年を迎えたタイミングを機に様々な経験とお客様や九州の生産者さんとの出会いを経てオーナーシェフの新たな挑戦をスタートするべく、今までの店舗を全面リニューアルする事となった。