登録有形文化財 江津市 古民家ゲストルーム

戸建  /   エリア:島根県  /   掲載日:2023-09-19

戸建  /   エリア:島根県

掲載日:2023-09-19

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「ゲストルームとして提案」
前室の土間ラウンジは来客者とのコミニティースペースの他に個展やアトリエなど空間を活かしたフレキシブルな場として利用できる。来客者は地域に残る建築や素材を実際に肌で感じてもらい、より一層、江津の文化や歴史の豊かさを感じてもらうことを考えて設計している。
 「地域の素材を活かす」
島根県は、石州瓦文化を初め、漆喰(こて絵)や手漉き和紙など伝統素材が豊富である。今回、江戸時代から続く江津市の石州勝地半紙や漆喰塗り、石州瓦の再生砕石など地域素材の活用を行った。
「住環境改善」
古き良き佇まいをなるべく残しつつ、室内環境の改善を行った。
古民家特有の寒さ対策として断熱・気密を行い、建具のガラス断熱強化、基礎補強を兼ねて、基礎断熱を行った。
暖房計画として、床下暖房エアコンを設け、LDKのみならずトイレ、脱衣室など足元から空間全体に暖かく包む寒冷地対策を行なっている。
最後に、登録有形文化財は、個人の住み手が居住している場合は、なかなか一般対象への広がりは難しい現状がある。但し、今回は、住み手側の繋がりから、遠方から友人・知人達が滞在してもらう事により地域の文化・歴史、街並みなどをより深く知ってもらえる方法だと考えている。維持するだけでなく、新しく活用・循環していくことが地域にとっても住み手にとっても大切であり、受け継いでいける手法だと考えている。

BEFORE


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島根県の中央に位置する江津市。
かつては日本海を航行する北前船の寄港地として古くから栄えていた。
この住宅は江戸時代から廻船問屋として営み、現在は登録有形文化財として指定されている。
今回のリノベーションは、別棟離れ部屋(料理場・蔵一部)をゲストルームをとして計画されている。
この部屋は、江戸時代より問屋としての営む中で料理場や蔵として賑やかに活用されていたが、
時代の移り変わりにより、町の眼科医の診療所や子ども部屋等、様々な用途に変化し、現在は空きスペースとなっている。今回、都会に住んでいる息子さんが、退職を機に地元に戻り、ご高齢の両親と共に住むことを決められ、別棟離れ部屋を都心の知人・友人を招き、食事や寝泊まりが可能なゲストルームとして活用する。

Before

After

    • 部門
    • 1500万円以上
    • 間取り
    • 提案プラン
    • 費用
    • 1639万円(税込)
    • 形態
    • 自由設計リノベ
  • 費用に含まれるもの
  • 水まわり / 居室・その他 / 断熱改修 / その他
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 1868年1月
    • 構造
    • 木造伝統工法
    • リノベーション面積
    • 87.78
    • 施工期間
    • 5ヶ月
    • 備考
    • 設計・監理:株式会社ラーバン
      施工:今井産業株式会社

CREDIT