ブンカノーカ

戸建  /   エリア:香川県  /   掲載日:2023-09-20

戸建  /   エリア:香川県

掲載日:2023-09-20

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敷地南西に高尾山を臨み、夏にはカエルが大合唱する周囲に田畑の残るのどかな土地に建つ、築75年を経た農家屋を改修しました。
改修の方針で考えたのは大きく2つ。
 ・石端立てで、仕口に金物を用いずに地域の大工がつくった農家屋らしい豪壮な構造を最大限生かすこと。
 ・家族が丁寧に暮らしを作り上げていくためにも、力強いだけではなく余白のある上品さ(エレガンス)もった場所にすること。
プランの構成はシンプルに、構造躯体や屋根架構を注意深く観察しながら、増築されていた不要な建物や塀を取り払って、光と風が通るように主屋・納屋・つなぎ屋のみを残し、屋根架構にあわせる格好でそれぞれ部屋を計画しました。
古民家は内法寸法が小さいことが多い(この建物は1,730mm)ですが、1.7mほどしかなかった高さ方向の低さを回避するために、床を200mm程下げることで頭が当たらない程度の高さを確保。また当初農道に面するように門を開いて西側にあった玄関は、時代を経て開発等により変わった周辺環境に合わせて車の侵入路に近い西側に変えて、アプローチの庭をつくり、一方のかつての玄関側はキッチンガーデンにしました。
性能面では現行基準法同等性能の耐震補強に加えて、断熱・気密対策をして、改修前に外まわり設置されていた木製建具は屋内でレストアして利用しています。

BEFORE


before image

Uターンを機に、生まれ育った香川県西讃エリアで伝統的な農家やを購入してリノベーションしています。繰り返してきた増改築によって実に薄暗い印象の建屋で、軽自動車がぎりぎり通れる幅の農道に面して敷地の門が建てられていました。
玄関の位置の大幅な変更や駐車場の確保といった建築当初と比較して大きく変わった周辺環境に対応する工夫と、1.7mと低かった各部屋の出入口(梁に引き戸の溝を掘っているため取り外せない)をそのままに床を下げて高さ方向を確保するなどの工夫で、既存ストックを現代的な生活にも対応できる住宅へと生まれ変わらせることがテーマでした。

Before

After

    • 部門
    • 1500万円以上
    • 間取り
    • 4SLDK
    • 費用
    • 3000万円(税込)
    • 形態
    • 自由設計リノベ
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体 / 水まわり / 居室・その他 / 屋外 / 耐震補強 / 断熱改修 / その他
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 1947年1月
    • 構造
    • 木造在来工法2階建
    • リノベーション面積
    • 184.73
    • 施工期間
    • 8か月
    • 備考

CREDIT


  • 設計 株式会社しわく堂