「この家を、もっと好きになろう」。
人生の節目や一区切りのタイミングで、変化した家族のカタチを想いながら、持ち家のこれからを考えるとき。家の売却ではなく、大事に住まい続ける選択をした人にはきっと、こんな言葉が自然と心の中に生まれているでしょう。
ご主人のお母様とともに結婚当初から暮らした3階建ての持ち家。お母様が亡くなられた後、お子様の受験が控えていた時期でしたが、将来を具体的に考えてリノベーションを予定より早めに決意しました。
リノベーションのコンセプトは、ご夫婦がかつて旅した「スイスの山小屋」。『アルプスの少女ハイジ』に登場するような木を基調とした明るい空間をご希望で、床はもちろん、壁や玄関も本物の木材で板張りにすることでロッジのような雰囲気に!「同居の猫たちも気に入っているようで、壁面に傷がついても、むしろそれが良い味わいになっていくのが好き」とご主人。
生活動線を思い切ってチェンジすることも、ご夫婦の将来を考える上で大切なポイント。以前は1階に洗濯機、バルコニーとご夫婦の寝室は3階でしたが、「リノベーション後は寝室を2階のリビング隣接に変更し、乾燥機付きのランドリールームを1階に作ったので、家事が断然楽になりました」と奥様も笑顔で語ります。
これからもずっとお互いを好きでいるために。家と人の関係性をリセットすることで「おうちが一番好き!」になった事例です。
BEFORE
「以前は1階が暗くて、仕事帰りに疲れが増してしまう感じだった」と語るご主人。リノベーションで「光」の使い方をガラリと一新しました。「一番うれしかったのは玄関に日光が入って、印象が明るくなったこと。いまは帰宅するたびに “居心地良いなぁ”と感じるし、もっと長い時間を家ですごしたいと思うようになりました」といいます。
奥様の希望は、明るいキッチン。元は北側にあったキッチンを南側に移動し、東に窓を作ることで、「キッチン前の窓から朝日を感じて、朝食づくりができるのがうれしい」と笑顔で語ります。さらに、お母様の仏壇に合わせて設計した空間は、南側の日の当たる場所へ。“明るい光”が家族の暮らしを見守ります。