JR古賀駅西口エリアは、かつてまちの中心地として商業が栄えていたが、近年は福岡都心部への消費の流出、高齢化などによって中心市街地の空洞化が進んでいる。そこで古賀市が主導する〈古賀駅西口エリア活性化プロジェクト〉により4人の男が立ち上がった。活性化といえばまちや商店街の“再生”と言われがちだが、このプロジェクトは昔の賑わいに戻すことでは無い、彼らが考えた活性化とは古き良き既存店と合わせた“まちの回遊”だった。元ダンススタジオを塗装DIY等で仲間を増やした多目的シェアスタジオ〈koga bollroom〉では様々な教室が開催され日々、文化的コミュニティが生まれている。元化粧品店の空き店舗を活用した〈まちの企画室〉ではメンバーが移住し、誰もが立ち寄れ、まちのことを気軽に相談できる場所になった。元音楽教室では「まちの食工場」をコンセプトに集まる・つくる・食べる・しゃべる、などたくさんのコトが生まれる想いが込められた〈るるるる〉をオープンさせた。パン、植物、雑貨を販売する直営店と焼き菓子店、ビストロ、洋服のリフォーム店、ピアノ教室など多様なお店が揃う。平日はシェアキッチンに日替りでスパイスカレー店などの飲食店が入る。共有スペースは地域の皆さんと共に作ったプラモ家具のオリジナルデザインが楽しくなる空間を彩っている。そしてまだまだ高まる回遊性、次なるプロジェクトも動き始めた。