築年数10年未満の邸宅の増築計画。主にリビングを増築し、その上にルーフバルコニーを設けた。増築部のリビングでは、既存の植栽を景色として取り込めるように窓の配置計画を行った。天井の木目を魅せるように照明計画を行い、天井高を低くし、且つグレー調のクロスを使用することで、ゆったりと落ち着くことのできる空間として設計した。増築部との境目になる既存の筋交いがある壁は、ブレースに変更。柱が残る箇所にはガラスの飾り棚を設け、開放感を生み出すと共に、家族の思い出を残す場とした。ルーフバルコニーの周囲は目線の高さまで壁を立ち上げ、住宅街でもプライベート空間を保てるように配慮した。ご両親が建てられたご自慢の邸宅で、家族が増えても快適に、居心地よくお住まいいただけるように。懐の深い、ゆとりある住まいへの増築リノベーションとなった。
BEFORE
オーナー様のご両親が2017年に建てられた、比較的築年数の浅いお住まい。二世帯でご同居されることをきっかけに、先のライフイベントを踏まえて増築をご計画。ご家族が集まるリビングの増築、二世帯分の収納の確保、子供部屋とお子様の遊び場をご要望いただいた。また、暮らし始めてからまだ10年に満たないため、ご両親が好まれている既存の雰囲気を崩さないように素材選定を行った。