*水都大阪*
大阪は、水運に支えられて経済と文化の中心的都市として発展し、明治の頃には“水の都”と呼ばれた。
そしていま、かつての遠い記憶となりつつあった“水の都”としての川に寄り添う暮らしのあるいきいきとした風景を取り戻そうと、大阪の水辺をにぎやかな場へと再生するための様々な試みを展開している。大阪という都市にとって水辺は生誕の起源であり、発展の原動力であり、大阪の暮らしは常に水辺とともにあった。そして、これから大阪は再び水辺と寄り添い、水辺とともに生きる生命力あふれる都市へと進化していく。
*Re;水辺*
このように古くから大阪の商業やビジネス、文化の発信地として栄えた中之島を一望できる立地にある本物件を、これからの水の都の変遷を見守ることのできる住まいとしてリノベーションしたい。
どのように水の都を親しむべきか。
かつての発展もこれからは「持続可能な発展」となり、「海の豊かさ」や「陸の豊かさ」のための「川の豊かさ」を守りながら繁栄していくであろう。私たちは「住み続けられるまちづくり」を目指し、暮らしの一部としてそれを見守れるように「水辺の見える窓」に大きなカウンターを設えた。本を読みながら、お茶をしながら、そしてリモートワークをしながら、いつでも生活の一部として見守れる空間を設えた。
都市が発展するように暮らし方も変遷し、かつてのように水辺とともにある暮らしへ。
BEFORE
リバービューの住戸にも関わらず、その最大の特徴の活かされない、ただ広いリビングにキッチンがある、内向きの部屋でした。
いかにしてリバービューを楽しむか。
「水辺と暮らす」とは、から改めて考えさせられたリノベーションでした。