500本のハンガーが利用できる大きなWICを中心に、撮影スタジオ兼用の「自分たちらしい」住まい。これまで窮屈に収納されていた洋服や服飾小物が全て収納でき、トータルコーディネートしやすい空間を計画。WICのみならず、部屋の数多各所で写真撮影のバックとなる”見せ場所”を意識してデザインした。洋服好きなご夫婦にとっては眺めているだけでも楽しい、そんな居場所になりました。
家の中で一番の”映えスポット”がLDKと寝室を仕切る扉。この扉は奥様の会社で販売しているフランスのヴィンテージ。かなり傷んではいましたが、リペアリサイズをして愛着あるものを取り入れました。使い込んだ雰囲気がインテリアのポイントになるだけでなく、写真映えするスポットして生まれ変わりました。
もうひとつの課題はミシン掛けやSNS編集作業を行うワークスペースの位置。どこが使いやすく居心地が良いか色々な配置を考え、最終的にはLDKの一角、窓に面した明るい場所に落ち着きました。対面キッチンと横並びに配置したので、家事をしながら、子供の様子を見ながら作業できるちょうどいい”こもり感”のあるワークスペースとなりました。
ファッションが仕事を超えて、ライフワークになっているご夫婦。好きなものと暮らしがちょうどよく同居する衣装と意匠にこだわった家となりました。
BEFORE
ファッション関係の仕事をしているご夫婦の事例。子供が大きくなってきたことをきっかけに、元々住われていた都心から程近くのエリアで保育園は転園させない範囲で家探しからサポートさせて頂き、資金面やリノベーションプランを予め想定しながら広い家を購入された。
築21年86平米の3LDK、状態が良くそのまま住めるような物件であった為、リノベーションしたのはLDK周りの必要な場所だけ。
ご夫婦の希望は、家族でくつろげるLDK、大好きな洋服や小物を収納できる大きいウォークインクローゼット、ミシンをかけるなどの作業ができるワークスペースと、仕事と暮らしが程よくミックスされた空間。さらにはご夫婦お仕事柄ファッションの情報をSNSで発信しているので、写真撮影ができるスタジオの役目も担って欲しいとのことでした。