アーティストでもあるお施主様に、さまざまな「発見と創造」の場として、格子を用いた小さく・大きな間仕切の住まいをご提案しました。玄関を入ると広がる格子は、ギャラリーのように展示できる小さな世界が広がり、個性豊かな作品を展示しながら、光も見通せる、ワークスペースと玄関との中間領域の壁の役割も果たしています。一方、ワークスペースから望む格子壁は、LDK全体を臨むことができる配置に計画し、開かれた空間でありながら、閉じる役割を果たしてくれます。またLDKには、ぐるりと囲むベンチ収納を配し、家族や友人とのこたつを囲んでいるような会話のできる空間を再現しました。リノベーションした住まいの中心の「格子ノムコウ」には、アートの小世界と、笑顔の大世界がつながり広がります。
BEFORE
18年前にお母様がフルリフォームしたマンションを受け継ぎ、ご自宅兼仕事場としてリノベーション。リノベーションのきっかけとなった購入予定のソファに合わせて、ご友人とこたつを囲んで過ごせるような空間に。木の温もりを愉しめて、味がでる空間にしていきたいとのことで、これから長く付き合っていける空間をご希望でした。