ご夫婦と愛猫のための特別な住まい・・・テーマは【和の温もり、猫との共生、環境への思いやり】
手仕事の温もりと和の趣きを感じ、心身の栄養を蓄える空間を目指した。
棚やテーブル板には地域の間伐材の桧を採用。
間伐材は、森の植林木を間引くことで、木々の成長と森林の持続可能な循環を促進される。また天然木は、住まいの健康性と環境への優しさを高めてくれる。
施主と製材所での選定作業を通じ、家づくりへの特別な思いが更に強くなった。
壁面材には貝殻から作られたチャフウォールを塗装。室内の不快な臭いを消臭し、結露やカビを防ぐと同時に、環境にもやさしい住まいを実現できる。
猫トイレの臭いや、引っ掻き問題も解決できる優れた材料。愛猫だけでなく、家族全員が快適に過ごせる環境となった。
意匠部は、丸太梁を表した開放的なダイニングキッチンと、床の間を模したTV壁面が配置されており、和風旅館のようなリラックスした雰囲気が広がる。障子越しに縁側と庭を眺めることができ、和の癒しを存分に楽しむことができる。2階主寝室の猫開口を介して、行き来できる丸太梁もキャットウォークとして役立っている。
「住み始めてから、庭の手入れが大変！！でも、居心地がいいから、どこに行っても早く家に帰りたくなる。」とのこと。
季節の変化や温もりを感じながら、心地よい和の暮らしを楽しんでもらいたい。
BEFORE
施主は、30代前半のご夫婦。愛猫もいる。
「和風旅館のような家に住みたい！」と決め、理想に合った和風の戸建物件を探していた。
外観や内観、庭や縁側、和の雰囲気が漂う物件に出会い、購入に至った。
和室2間+縁側がある家。既存の障子や真壁の状態も美しく売主が丁寧に住まわれていたのがすぐにわかった。
30年前の新興住宅地の中に位置しており、どうやら解体する前提で売り出していたそうだ。
周囲には森林や川、美しい桜並木も広がっており、住むには心地よい自然環境が広がる。
縁側から望める庭には紅葉の木があり、この家に住めば、四季を十分に感じられ、心身豊かな生活ができそうだ・・・
グットタイミングでこの物件に出会えた夫婦は引きが強かった（いい意味で）のではないかと、ご夫婦と接したり、完成してからふと感じる。
この理想的な物件で、和の趣きを最大限に引き立てるプロジェクトがスタートした。
