マンション / エリア:東京都 / 掲載日:2023-09-17
マンション / エリア:東京都
掲載日:2023-09-17
リノベーションといえば、築古を改修して中に入ったら別の世界が。そんなイメージを持っていないでしょうか。
不動産購入をする際に切っても切り離せないのがマンションそのもの。外観や共用部についても気にされる方は多いはずです。
しかし、ここ数年で不動産価格も工事費も高騰しており、築浅物件のフルリノベーションはハードルが高いことも事実。本件のお施主様は、暮らし方を楽しむこともマンションの素地も諦めず、上手に取捨選択をして「理想の暮らし」を叶えました。
主役はキッチン。かつて料理人が夢だったというお施主様は、休日はほとんどキッチンの近くで過ごすとのこと。キッチンの在り方を何通りも検討し、たどり着いたのがバルコニーを背にしてダイニングと一体になったオープンキッチンでした。大きなカウンターテーブルは、段差をつくることで家族で団らんができるダイニングテーブルに。暗くなると、間接照明やオリジナルのペンダントライトで、まるでバーカウンターのように変わります。
お子さんの就寝後に楽しむ、ご夫婦のための空間です。
主役はキッチンですが、お風呂や洗面などもしっかりと改修。LDKのフリースペースは、将来個室化できるように計画しました。
優先順位をつけ、コストのメリハリをつけることで自由設計の魅力を最大限に引き出した、家族のための、夫婦のためのリノベーションです。
BEFORE
転勤を機に物件探しを始めたお施主様。東京に来られる回数が限られる中、マンションの内見をスタートしました。築古を中心に見ていましたが、どうにも決定打に欠ける状況が続いていました。
選んだのは2013年築のマンション。築9年でしたがところどころ劣化している部分があり、そのまま暮らすには少し難がある印象。とはいえ、フルリノベーションするには勿体ないという状態でした。典型的な”田の字プラン”で、セミオープンのキッチン。小さなお子様がいるご家族にはフィットしませんでした。
築浅を選択したのは、リノベーションでは変えることができない外観や共用部にもこだわりたかったため。活かせる部分、改修する部分を吟味したうえでリノベーションを計画しました。