”住所”が無いがゆえ、様々な場所に散らかってしまいがちな暮らしのアイテム。この居場所を決めることができる「棚」が1つ目の特徴。幅、奥行き、高さが異なる様々な棚がリビングと居室の間を隔てたり、一部で繋がったりしながら存在している。そこに住む家族のモノの在りかやライフスタイルに合わせてモノの住所が自然と定まる。まるでそこに住む家族の図書館のように暮らしのアイテムが陳列される。
2つ目の特徴は、時間の流れと共に変化する家族構成やライフスタイルの変化に上手に寄り添う可変間取り。リビング続きの2居室には引き込み戸と梁下に収まる開き戸の2つが有り、それぞれ全開にしたりどちらか一方のみを解放することで、リビング続きの収納部屋としても、来客時の個室としても使うことが出来るゾーニング。
3つ目の特徴は、角部屋である恩恵の採光窓際に沿って、グルっと室内を回れる回遊性。ペット飼育可のマンションということもあり、従来の廊下で分断された間取りでは実現し得ない、部屋間の行き来や気配が感じられるゾーニング。棚上のハイサイド窓からペットの顔がのぞいたり、夕陽が天井に反射したり、風の流れを感じたり。それぞれが自由に過ごしている中で、音、光、空気の振動がお互いの気配を感じさせ、家族にゆるやかなつながりをもたせてくれるような住まいのプランです。
BEFORE
地場ディベロッパー分譲で築後20年を超えた今でも管理状態が良く、角部屋、高層階、人気エリア所在、ペット飼育可と申し分の無い物件。分譲当時とは違う生活スタイル、家族構成、ペットとの関わり合いなど今後も移ろう背景に対応する再販リノベーション物件の挑戦。