LDKは24.5畳確保し、玄関から来ると掃き出し窓や間接照明付きのエコカラットが視界の先に入るようにすることで、実際の広さはもちろん視覚的にも広く感じさせるようにしました。梁がある箇所はできる限り収納を配置し、梁に対して斜めに間仕切らないようにしています。もともとトイレとキッチンがあったところには2ボウルの洗面台を置いた洗面所とユニットバスを、かつての洗面所にはトイレを置いて、斜めの廊下や梁を跨ぐ浴室を解消しました。
目黒駅から徒歩2分という立地柄、騒音対策として内窓を設置。ブルーグレーの床にパールグレーの建具を合わせ、シティホテルのような、都会を感じつつもその喧騒から逃れられる落ち着いた空間づくりを意識しました。
BEFORE
昼白色のシーリングライトが光る無機質なエントランスは、築50年以上経過しているにもかかわらず、不思議とどこか近未来感のある様相でした。
室内には多数の梁が走る中、その存在を意識せず間仕切られており、梁の存在感や天井の低さが際立っているように思われました。
共用部の印象を内装のヒントに、広く抜けたLDKを持つ部屋へ変えることにしました。