12年前に、nuリノベーションでとことんこだわってリノベした世田谷区のマンションを、nuで再びリノベ。手を加えて住み続けるという選択は、Yさんのこの家への愛着の表れだ。
リビングの一角に設えていたオープンなキッズスペースを中学生になる長女の個室へとリノベ。「予め下地を入れていたので、色々とスムーズでした。ただ、LDKの明るくて開放的な雰囲気がすごく気に入っていたので、個室をつくることで空間が暗くならないか心配で」。そんなYさんの不安を払拭するために、大きな内窓をデザイン。壁にはリビングと同じ珪藻土を塗装し、快適さはそのままに今のライフスタイルにあった空間へとアップデートした。
2009年当時、まだ主流ではなかったリノベという選択肢。そんな中でYさんがリノベを選んだのは、「好きなものに囲まれる暮らしがしたい」という純粋な気持ちからだったという。その想いは12年たった今も変わらず、当初は子供部屋だけの工事の予定が洗面台もアップデートすることに。「前回のデザインも気に入っていたけど、もう少し大人っぽくしてみてもいいのかも!と思って、シックなグレー系でデザインしてもらいました。子供が成長して少し手狭な部分もあるんですけど、この家が大好きだから、住み替えるという選択肢はなくて」と朗らかに話す。
いっそう愛着を増した我が家で、Y一家の暮らしはこれからもこの場所で続いていく。
BEFORE
12年前にリノベした約60m²の空間に家族4人で暮らしていたが、子供の成長に伴いnuで2回目のリノベを決断。
ピンクの壁紙が特徴的だったキッズスペースには、今回長女のリクエストで淡いグレーの壁紙が採用されている。
「私(奥様)も長女もインテリアが好きなので、設計期間中は内装の参考になりそうなカフェなどに行って、『こういうのが部屋に合いそうだね』と話し合いながら決めていったのが楽しかったですね。
設計の打合せには長女も一緒に参加することも多く、本人の希望も聞きながら部屋づくりができてよかったです」と当時を振り返る。