TSUNAGU三重の家

戸建  /   エリア:三重県  /   掲載日:2023-09-08

戸建  /   エリア:三重県

掲載日:2023-09-08

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人と絆ぐ、社会と繋ぐ、時代を継なぐ。
断熱・耐震性能向上させ、3つの「つなぐ」をコンセプトに高水準リノベーションを実施。
既存建物は9LDKで、動線や熱効率の観点から減築した分、ゆるやかな曲線が奥へ誘う小庭を造りました。
パッシブの観点から、津市の気候風土を考慮した窓の取り方や形状、ガラスを使い分け、開放的な吹き抜けの玄関に降り注ぐ光、大きな窓から見える景色の心地よさ。
ウチとソト、ウエとシタの曖昧な領域は、ほど良く繋がり、気配を感じる間取り。
開口部に使われることが多い木質耐震フレームは、Y方向の耐力壁に含めつつLDKを意匠的に魅せる狙いがあり、天井の装飾とも調和します。

SDGsの取組みとしては、既存建物の瓦を外構塀に沖縄の花ブロックを模して再利用することで、日射と目線を遮り通風を確保。
一部アップサイクル資材を採用し、車のクッション材を再利用した樹脂リサイクル壁紙。キッチン壁面は、石炭灰や珈琲豆かすで造ったリサイクル内装ボードがアクセントに。

完成後は、耐震・断熱を体感できるコミュニティスペースとして、地域への発信拠点にする予定。
特に子供たちへ向けて、衣・食と同等に家や暮らしの大切さを考える「住育」WS、可変レンタルスペースを計画中。
性能向上リノベーションが未来に住み継ぐ住まいのスタンダードになるよう、地域への啓発活動を行っていきます。

BEFORE


before image

増え続ける空き家や資材高騰などの社会問題を抱える今。住宅性能表示制度が見直されることを機に、2050年カーボンニュートラル実現に向けて、リノベーション事業での取り組みを再考。
今までは既存住宅ストックや空き家だった実家など、予算内でデザイン性重視のリノベーションをして心が喜ぶ暮らし方を求める施主様が多く、耐震や断熱の優先度はそれほど高くありませんでした。

社内チームを立ち上げ、耐震性能や断熱性能を向上させるべく、YKK AP株式会社と共働して性能向上リノベーションについて実証するプロジェクトを行うことに。
弊社近くの施主様邸だった住宅が売却されることを知り、性能向上リノベーションを検証するためのモデルハウスとして買い取りました。資材の見直しや吹き付け断熱などを試み、志を同じくする他社様と意見交換を行うなど、新たなリノベーションのスタンダードづくりに奮闘中。

Before

After

    • 部門
    • 1500万円以上
    • 間取り
    • 3LDK
    • 費用
    • 2800万円(税込)
    • 形態
    • 自由設計リノベ
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体 / 水まわり / 居室・その他 / 屋外 / 耐震補強 / 断熱改修
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 1985年6月
    • 構造
    • 木造
    • リノベーション面積
    • 128.79
    • 施工期間
    • 10ヶ月
    • 備考
    • 省エネ性能【外皮性能】Ua値:0.43(等級6)【冷房期の平均日射熱取得率】ηAC値:1.3(等級7)

CREDIT


  • 株式会社アルフレッシュ 代表取締役 田中 真義、設計・現場監督 酒井 祥央、デザイナー 稲葉 はるか
  • 外構 GARDENS GARDEN津中央
  • 撮影 石川 哲也