施主様の大きな希望は、「2人の娘それぞれの子ども部屋がほしい」ということだった。
個室になって孤立しないようにリビングからアクセスできる間取りにし、ガラスを採用した引き戸を造作。将来成長したときにプライバシーが確保できるよう、引き戸の内側にはカーテンレールを取り付けている。照明はお花のつぼみをイメージした開花前と開花後のデザインで、窓のカーテンは娘さんがご自身で選ばれたものだ。
「自分のお部屋ができて子どもたちも嬉しいみたいです。お友だちを呼ぶ機会が増えました」。
子ども部屋の間にある小上がりは、お母さんの秘密基地だ。
「今は子どもたちと一緒に寝ていますが、将来ひとりで寝たり仕事ができるスペースが欲しい」という希望からつくられた。
仕事部屋、寝室、ときには物置きとしても、マルチに使えるスペースとなった。さらに畳の下は収納になっており、壁際のデスクは移動することができる。
リノベーションするにあたりいろいろなWebサイトやSNSを見て、ご自分の好きなイメージを膨らませていたそうで、「壁や床の色もすべて設計士さんと相談しながら自分で決めたものなので、全部がお気に入りで毎日最高です。家のどこにいても幸せな気分になりますね。広いリビングを活かして、子どもたちの好きな工作やものづくりなど、これからも楽しんでいきたいです」と笑顔で話してくれた。
BEFORE
2人のお子様と賃貸マンションにお住まいだった施主様は「もっと広い家で、自分の好きなようにリノベーションしたい」と物件探しをスタート。
「この物件は、小学校と中学校のちょうど真ん中にあり、子どもたちにとって良い環境だと思いました。レトロな感じの外観で、見た目のかわいさも決め手になりました」。
リノベーション前の間取りは、昔ながらの3LDK。リビングダイニングは、窓が小さく閉塞感のある空間だった。大きなL字バルコニーへは洋室か和室からしか出ることができなかった。