ご主人は音楽鑑賞や写真、奥様はアンティーク人形作りと、それぞれ違った趣味を持つ施主様夫婦。
設計打合せで最初に伝えられた「お互い趣味に専念できるように、リビングの他に夫婦それぞれの個室が欲しい」という希望を叶えるため、3LDKだった間取りを広いリビングのある2LDKにリノベーション。
前の家からずっと大切に使っている2つのキャビネットがマッチするアンティーク調の内装で、ダイニングや廊下には腰壁モールディングを取り付け、バルコニー側の壁にはキャビネットの高さに合わせてニッチをつくった。
厳選したブルーのアクセントクロスは、ピクチャーレールとスポットライトが相まって美術館のような雰囲気を醸し出す。
将来を見据え、浴室やトイレ、玄関には手すりを取り付けた。
奥様手作りのアンティーク人形を飾ったり、ご主人のレコードプレーヤーを置いたり、リビングダイニングはふたりの憩いの場となった。
「娘からは『趣味全開だね』と言われます。それぞれの部屋で趣味を楽しんだ後は、ダイニングでふたりでお茶を飲むのが夜のルーティンです」と奥様。
住み替えによって娘さん家族とも集まりやすくなり、お孫さんたちと近くの公園によく遊びに行かれるそうだ。
ご主人は「移住する目的が果たせた」と笑顔で話してくれた。
家族中心から夫婦中心の暮らしへ、ふたりだけの素敵なセカンドライフが始まった。
BEFORE
奈良県で約200㎡の戸建に住んでいた施主様夫婦は「娘たちが巣立ち、2人で住むには広すぎて維持するのが難しい」と住み替えを決意。
奥様は「主人の母の介護経験もあり、共用部に段差が多いマンションや周辺に坂があるマンションだと、元気な今はいいけれど10年後はしんどいだろう」という思いから、今よりも10年20年先の暮らしを重視して物件探しを行ったという。
以前の戸建には広い庭があり、家庭菜園をしていたというご主人は、自然を近くに感じられる都会過ぎない住環境が理想だった。
この物件は、すぐ近くに大きな公園があり、周辺の歩道も広くスーパーも近く便利。自然豊かな街の雰囲気も気に入り、内見してすぐに購入を決められた。大阪市や宝塚市に住む娘さん家族も遊びに来やすいエリアだ。
駅まで徒歩10分ほどの道のりは桜並木になっており、桜の時期は花見を楽しみながら歩くことができる。