ご自身の家族をもたれた今、新しい家では「家族が集まるLDK」「実家みたいな居心地の良さ」がコンセプト。間取りは変えず、玄関廻りや建具、階段などの木の意匠は残すことに。
LDKは雰囲気を変えて、ホワイトタイルが印象的な北欧ヴィンテージテイストに仕上げました。
随所に自然素材を取り入れ、壁はハイブリッド珪藻土で塗装。オークの突き板フローリング、縁側風下がり天井、キッチン廻りの木の装飾、ルーバー扉など、木の温かみを加えて。
奥様のセンスで選ばれた、ヴィンテージ家具や実家から譲り受けたカゴなど、古き良きモノがしっくりと馴染みます。
LDK以外に、和室でのんびり過ごすことも。縁側で庭を眺めながらスイカを食べたり、3人目のお子様を妊娠中で籠もりたいとき、病気で寝込むときの予備部屋、客室にもなりました。
2階の和室は、床材をフローリングにして洋室に。子ども部屋にする予定で、押入れの場所はクローゼット、窓の障子を貼り替え、ジャパンディな仕上がり。工事中に聚楽壁をご家族で塗装し、想い出づくりをしました。
北欧ヴィンテージテイストと和モダンが不思議と溶け込み、懐かしくてホッとするお家に生まれ変わりました。
4LDKと部屋数もあり、階段や庭でも遊べるようになった今、マンション暮らしでは味わえなかった賑やかで楽しい毎日を過ごされています。
BEFORE
旦那様の転勤で三重県へと移住され、賃貸マンションに暮らしていました。ご夫妻とも戸建住宅で育ち、2人目のお子様を授かった頃から、自然と持ち家での子育てを望まれるようになりました。
当初は人気エリアでの新築を探していましたが、こだわると大幅に予算を超えてしまう結果に。県外出身であり転勤族のご夫妻にとって、希望エリアの空き家をリノベーションして好みのデザインにできること、いざという時に売却できる中古住宅の資産価値は魅力的でした。
新築から中古住宅リノベーションに絞って2年半ほど探し続け、庭付きの2階建て住宅に巡り合いました。広い玄関廻りや和室などの木の装飾が立派で、丁寧に住まわれていたようでした。水廻りは一新しますが、間取りは変えず、贅沢な和風の造りは残すことに。
実家では、自然とリビングで過ごすことが多かったそうで、自分たちの持ち家でもLDKの居心地を大切に造り込みました。
