東京在住の息子さんから、東京在住の金沢好きなお母様への贈り物として、中古マンションを購入。金沢市内中心部の高台に立つ専用庭付きマンションを庭を楽しむ別荘としてほしいとリノベーションの依頼をいただいた。大きな庭はあるけれども、小さめの部屋が連なり、庭には大きな窓で繋がっている訳でもない。そこで、庭へのインターフェースとして、木製壁を介して庭との繋がりを感じられるようデザイン。
庭と平行して並ぶリビング、キッチン、洋室などの小さく区画された部屋をワンルーム化。それぞれの窓が小さくても、庭との繋がりを感じられる素材感を与えることで、木製壁そのものが庭を感じさせるようにと考えた。限られた予算の中、テーマを絞って集中的に表現することで、喜ばれる贈り物になったリノベーション。
BEFORE
築約40年のマンションは6畳〜8畳の部屋が連なる旧来型のマンション。寝室以外をワンルーム化することによって、大きなワンルームと庭との関係を考えることにテーマを絞ることとなった。木製壁以外にも、庭に通じる掃き出し窓のある縁側を、庭仕事をするための小さな土間空間へと設えるなど、徹底したテーマを持つことが良かったと思われる。