専用部分の有効活用は、都心型住宅に住空間の広がりと景色・風景を生み出す。専有部分と専用部分の連続性の中から生まれる有効空間を十二分に生かすダブルリビングという発想を提案。環境に溶け込む緑と光とが空間を住宅に創りだすことで、付加価値と住む人の癒しを享受できる。1階とB1階のメゾネットは現況の専有面積83.4㎡では都心部での家族向け住宅としては共有スペース確保など居住空間としては面積が小さい。100㎡程度の専有面積が確保できるよう専用スペースを最大活用し、1階の専用テラスを第2のリビングにすることで、空間の連続性と新たな付加価値が専有部の一体の多様性を生み出すよう計画。14.3㎡のテラス部分を加えることで約100㎡の面積が生まれた。
再開発進行中の六本木に因み、ホテルライクな居住空間にオフィスとしての機能を併設したSOHOは都会の真中に佇むプライベートvillaとなり1階テラスとB1階のドライエリアにもこれまでにないムーバブルな緑化を図った。そこに照明プランを施しライフスタイルに合わせたシーンの使い方を可能にし、コロナ明けの新時代の住まい方を実現。この環境が維持管理されるよう植栽部には自動散水装置を設け、いつまでも癒しのグリーンが景観となる。居住空間との連続性によって遮断されていた外のスペースを限られた専有面積に付加し、ダブルリビングという付加価値を生み出した。
BEFORE
長年、事務所として使用されていた一室。旧分譲会社の内装・建具・設備仕様がそのまま残り長年使い込んだ経年劣化と時代を感じた。当区分マンションは、所有者の資産処分により再販物件として弊社が購入。再販ターゲットはDINKsとし当区分マンションの専有部・プライベート専有スペースを最大限に活用することを模索。再販売物件として通常の再販会社では創作できえない最大限の付加価値を付するため、ホテルライクな居住空間にSOHOとしての機能を併設したプライベートvillaを考案し、都心に佇む優雅なSOHOを推進。居住空間のスペースとテラスを最大限に活用することでオフィスとの融合がマンション一室の面積を広げさせる。この環境と六本木という地域に根差す一体型のライフワークの形成を享受できると確信した。