今回のリノベーションでは、飽きのこないナラ材のフローリングを中心に、全体をシンプルな色使いでまとめています。
それでも、この空間が圧倒的な存在感を感じさせるのは、やはり4メートル近い天井高のおかげです。写真を見るとまるで戸建のようですが、実際はマンションの最上階ですので、窓からの眺望も優れています。
また、空間の高さが持つ解放感を「直線」で表現しつつも、プランナーとお客さまの遊び心を感じさせるポイントが壁面の「曲線」です。直線が多用されたスッキリとしたリビング空間の中で、一箇所だけ採用された美術館のようなR壁が空間をやさしく調和してくれています。
BEFORE
解体前は、最上階とはいえ標準的な天井高でした。リビングと和室の連続した間取りも、やはり30年前のレイアウトです。
解体後の工事日程に余裕を持たせることで、計画を無理なく見直せるよう事前に配慮していました。