団地育ちの原風景

マンション  /   エリア:神奈川県  /   掲載日:2020-09-23   R mark

マンション  /   エリア:神奈川県

掲載日:2020-09-23  /   R mark

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原風景は団地育ちの奥さまが幼少期に感じていた「コンパクトな家だけど、家族みんながわいわい過ごしている〝あの感じ〟」これを自分の住まいでもう一度叶えるためのリノベーション。
53㎡に4人と猫3匹。あえてコンパクトな物件を選んだ。ダイニングを「みんなの中心」として子どもと猫が籠らない様にするために家全体を遊び場に見立てて至る所に仕掛けを作った。
家族分の暮らしを詰め込むためにロフトを活用。空間を有効活用することで「ちょうど良い広さ」に納め、個人スペースを用意しつつも「狭さ」を感じさせないために小窓を作り、天井まで塞ぎ切らないことで視線の抜けを確保して圧迫感を軽減させた。
家事のための回遊導線は、結果的には遊び盛りの子供達のランニングコースに。床は、育ち盛りの子供と猫が暮らすことからメンテナンス性を重視してフロアタイルにした。
十数年後に子供が巣立った後は夫婦だけの空間にリノベ予定と、もともと施主ご自身によるDIY願望を伺っていたので設計者は発展途上の状態でのお引き渡し。
その後に届いた新居での暮らしぶりの写真を見ると、まずはロフトに塗られた塗料による「大黒板」などの進化ぶりに驚く。「自分の家は自分で育てる」という本懐を垣間見た。
走り回る子供たちや猫の写真。これらを眺めるお施主様を想像すると原風景を手に入れられたのではなかろうかと期待する。

BEFORE


before image

物件探しからスタートしたこのプロジェクト。見つけたのは、1974年築のマンション、いわゆる田の字型住戸、広さは53㎡。ここに4人と猫3匹が豊かに暮らすにはどうすべきか、コンパクトと効率を両立させるにはどうすべきか、が最大の課題。
また、お施主様の「DIY願望」と「子供はたいてい20~25歳で家を出る。そこから先は自分たちが好きなようにできる間取りにしたい」という考えから、家族の暮ら方とともに成長する空間を目指した。設計者にとっては、どの段階でお引き渡しするのがお施主様にとってベストかの加減を見極めることが難しい課題であった。

Before

After

    • 部門
    • 1000万円未満
    • 間取り
    • ワンルーム
    • 費用
    • 900万円(税込)
    • 形態
    • 自由設計リノベ
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 1974年11月
    • 構造
    • RC・ラーメン構造
    • リノベーション面積
    • 53.55
    • 施工期間
    • 3ヶ月
    • 備考
    • 【不動産仲介・設計・施工】ゼロリノベ (株式会社grooveagent)

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